生えてる場所、育った時の雨量、気温、日照量・・
同じように生えているようでも、少しずつ違う、いや、その少しずつが強烈な個性なのかもしれませんよ。
気づこうとしないだけで。
フキ菓子をつくりながら考えました。
この地域では、水ぶき、庭ぶき、もちぶき、水ぶき・・いろんな呼び方をして、毛が生えているもの、中が空洞かどうか、など目でみてフキを見分けます。
でもそれだけではなくて、筋っぽさ、えぐさ、硬さ、フキくささ、などなどあるので、同じキャラブキやフキの煮物と一言に言っても、人それぞれでやりかたが全然違います。(わがやの味/
キャラブキ・
フキの違い)
フキはわざわざ植えるというよりも、どこからか種が飛んできて生え始め、都合がいいと増えて群生するようです。なのであちこちに生えていますが、おいしいフキを見分けるにはコツがいります。
フキなんてみんな同じだと思っていた昔と違って、ようやく見て味の違いや料理の仕方が解るようになってきました。間違いなく、いろいろ採っては料理してみた経験のおかげです。
フキ料理は難しい(?) と思いました。キャラブキにフキの煮物、フキの砂糖菓子。いろんな作り方もあります。
自然に生えているものを採る場合は、これから作ろうと思う料理に合わせてフキを選ぶところから始まります。煮ると柔らかくなるのか、筋をどのタイミングで取るか、取らないのか・・。エグ味をとりつつフキらしい味をどう生かすか・・。
山のフキは直売所や市では見かけますが、スーパーの一般コーナーに並んでいることはありませんね。 材料を見て料理をするという極当たり前のことが遠のいているせいもありそうです。
身近に生えているものを食する方法を知らないとしたら、寂しくないですか。人間はそんな生活様式になっちゃんたんですね。
同じものを大量に作るという行為は認めたうえで、「より安い」そのものを良しとすることは、そろそろ改めたほうがいいのでは?
いろいろ違うのが当たり前の姿、だから一生懸命付き合う。
こんなことが自然ということなんじゃないでしょうか。